喉頭癌(右声帯) 71 歳・男性
病 理
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嗄声と右声帯の発赤にて紹介。通常光観察で右声帯前方に軽度の発赤と粘膜不整が認められ、NBI 近接観察にて声帯に限局する斑点状の上皮内異常血管が確認された。喉頭直達鏡を介して内視鏡観察下に YAG レーザーにて焼灼した。病理診断は、扁平上皮癌であった。
焼灼後
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レーザー焼灼の 3 ヶ月後。同部位に腫瘤が認められたが、NBI による近接観察でも異常な毛細血管増生を認めず、レーザー焼灼による肉芽と診断した。焼灼 4 ヶ月後には肉芽は消失し、再発を疑わせる異常な毛細血管増生も認められなかった。